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ブログ2026/01/19
なぜ中高齢になると、怪我の治りが遅くなるのか!
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは!
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の福岡です。皆さんは、怪我をすると「若い頃はすぐ治ったのに、最近は同じ怪我でも時間
がかかる」と感じたことはありませんか?
これは気のせいでも、根性不足でもありません。
ちゃんとした体の仕組みの変化が関係しています。
回復が遅いのは
①修理する職人が減っている
怪我が治るというのは、体の中で「壊れた部分を修理する作業」が行われて
いる状態です。
若い身体は、
・修理する職人(細胞)が多い
・動きが早い
・指示もスムーズ
例にすると人手も道具も十分にそろった工事現場です。
ところが中高齢になると、
・修理役の細胞が減る
・動きが鈍くなる
・集まるのに時間がかかる
結果として、工事がゆっくり進み、治りも遅くなります。②血の巡りが悪くなる
怪我を治すためには、
・酸素
・栄養
・修理に必要な材料
これらを血液が運んでくる必要があります。
年齢とともに血管は少しずつ硬くなり、血の流れも若い頃ほどスムーズ
ではなくなります。
つまり、「治すための材料が現場に届くのが遅くなる」
これも治りが遅くなる大きな原因です。③回復のスイッチが入りにくくなる
怪我をすると体は「よし、修理を始めるぞ!」というスイッチが入ります。
若い頃はこのスイッチがすぐにONになりますが、年齢とともに
・反応が鈍くなる
・スイッチが入りきらない
その結果、炎症が長引いたり、回復が途中で止まりやすくなります。④もともとの体力・筋力が落ちている
中高齢になると、
・筋肉量
・骨の強さ
・関節の柔らかさ
が少しずつ低下していきます。
そこに怪我が起きると、回復のための体力が足りない状態で戦う
ことになります。
これは、「電池残量が少ないスマホで重たいアプリを動かす」
ようなもので、時間がかかるのは当然です。回復力を早める方法
①炎症は「放置せずコントロールする」
怪我をすると炎症が起こります。炎症は治るために必要な反応ですが、
長引くと逆に回復を邪魔します。
・受傷直後はアイシングで炎症を抑える
・痛いのに我慢して動かすことは避ける
炎症を完全に止めるのではなく、「強くなりすぎないように調整する」
ことが重要です。②早めに医師の診察を受ける
若い頃と同じ感覚で「そのうち治るだろう」と様子を見るのは、
中高齢ではリスクになります。
痛みが数日続く場合は原因をはっきりさせてから治療を進めることを
勧めます。③安静にしすぎない「適切な固定と運動」
中高齢では
・「動かさない方がいい」
・「安静が一番」
と思われがちですが、安静にし過ぎるのも問題です。長期間動かさないと、
・筋力低下
・関節拘縮(動きが悪くなる)
・血流低下
が起こり治りがさらに遅れますので、「完全安静」ではなくサポーター
やテーピングによる「管理された動き」が回復を助けます。④栄養は「治療の一部」と考える
とくに重要なのは、
・タンパク質(筋肉・組織の材料)
・ビタミンD(骨・筋力)
・カルシウム(骨)
回復には栄養状態が大きく影響します。まとめ
中高齢で怪我が治りにくくなるのは、
〇修理する細胞が減る
〇血の巡りが落ちる
〇回復の反応が遅くなる
〇体力の余力が少なくなる
といった体の自然な変化が原因です。
だからこそ、「若い頃と同じ感覚」で無理をしないことが大事です。
また治療を受けることで、もともとの治癒力を高めるができますので、
「年だから仕方ない」ではなく、「年齢に合った正しい治療」を選び治療
することが大切です。
痛みが続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに当院への受診をお願いします。リハビリテーション科
柔道整復師 福岡
監修 茂澤幸右(茂澤メディカルクリニック 院長)