皮膚科専門医(日本医科大学)による診療
【毎週 火曜9:00~12:00】
当院では日本医科大学付属病院 皮膚科と連携しており、同院専門医による質の高い診療を受けられます。
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アトピー性皮膚炎とは?
アレルギー体質の方の皮膚に、こすったり引っ掻いたりといった刺激が加わることで起きる、かゆみを伴う湿疹のことです。急性や慢性の湿疹が混在し、症状が落ち着いたりひどくなったりを繰り返すことも特徴です。
早い場合には乳幼児期のみで治癒、小児期(15歳くらい)までに自然寛解することが多いのですが、近年、思春期や成人になっても軽快しない場合や成人になってから発症することも増えています。

症状

強いかゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりします悪くなったりをくり返しながら経過し、新しい湿疹と古い湿疹が混在するのが特徴です。
赤みがかった湿疹、プツプツとした湿疹、水分の多いジクジクした湿疹、ゴツゴツとしたしこりのような湿疹ができ、掻いてしまう事によって皮膚が厚く硬くなり、かさぶたもできたりします。
個人差がありますが、顔、耳、首回り、わきの下やひじの内・外側、ももの付け根、膝の表・裏側などにみられます。 しつこい痒みのためストレスを訴え、手や顔などの症状がひどいと人前に出るのが億劫になり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
原因
生活環境やストレス、体質的なものと複雑に関係し合って発症しますが、アトピー性皮膚炎を起こす元々の体質と、様々な外部の環境からの刺激因子が関連し合って発症すると考えられています。
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▶︎ 体質
生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質(アトピー素因)があります。アレルギー性結膜炎や鼻炎、気管支喘息を合併していることがあり、ご家族にこのようなご病気の方がいらっしゃることも特徴です。
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▶︎ アレルギー
ハウスダストやスギ・ブタクサ等の花粉、食事アレルギー(卵白、牛乳、大豆、穀類など)、住宅建材の処理剤などによるアレルギー反応が関わってきます。
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▶︎ ストレス
精神的ストレスにより、アトピー性皮膚炎を発症したり、症状が悪化する事があります。
治療
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▶︎ スキンケア
普段の生活の中で最も重要な事は「清潔」と「保湿」です。アトピー性皮膚炎の肌は乾燥しやすく、本来ウィルスや菌の侵入を防ぐためのバリア機能バリア機能が低下しています。入浴時に石鹸でゴシゴシ洗ってしまうと、汚れを落とす他にこのバリア機能も弱めてしまいますので、身体を洗う際には手で泡立ててからやさしくなでるように行い、洗い終わったらよく洗い流してください。また、爪を短く切り、掻きむしった際に皮膚が傷つかないようにしましょう。皮膚の乾燥に注意して保湿を心がけましょう。
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▶︎ お薬
アトピー性皮膚炎のお薬には、ステロイド系・非ステロイドの塗り薬、かゆみ止めの飲み薬があります。症状や部位などによって異なりますが、塗る回数、量、期間、塗り方について適切に取り組むことで、症状をコントロールします。最後には保湿剤に移行させるという進め方が基本です。
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▶︎ 合併症
成人で顔面の症状が高度の場合は、白内障、網膜剥離の合併がみられることがありますので、定期的に眼科受診が必要となります。
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