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ブログ2025/08/01
運動前のストレッチは必要?
東京都荒川区・台東区の皆様、こんにちは。
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 理学療法士の谷口です。皆さんは運動やスポーツの前にストレッチをしていますか?
「運動前にはストレッチを!」
これは、長年にわたって一般常識として広まった考えです。
一般的にはストレッチが怪我の予防につながると考えられています。
しかし、その考えが間違いかもしれないことはご存知でしょうか。
今回は正しいストレッチの知識についてご紹介いたします。運動前のストレッチはいらない!?
答えは「ストレッチの種類による」です。
ストレッチには静的ストレッチ(例:前屈して30秒キープ)と動的ストレッチ(例:屈伸運動、肩甲骨回し)の2種類に分けられます。
ストレッチと言えば静的ストレッチを指す事が多いです。
しかし、運動前に静的ストレッチを行うとデメリットが存在します。運動前のストレッチのデメリット
静的ストレッチを運動前に取り入れる事の主なデメリットは以下の通りです。
①筋力の一時的な低下
→筋肉の緊張が低下し、最大筋力が発揮しにくくなります。
②反応速度や瞬発力の低下
→神経の活動が一時的に落ちることで、素早い動きがしにくくなります。
③関節の安定性低下
→関節が緩みすぎることで、不安定になり、ケガのリスクが増すことも。
④集中力の低下
→ストレッチを長時間することで、体温や心拍数が下がり、集中しにくくなります。なんで筋力・パフォーマンスが落ちるのか?
ここでは、静的ストレッチがパフォーマンスに悪影響なのかを、科学的にご説明いたします。
①神経伝達の鈍化(筋紡錘の適応・Ib抑制)
→静的ストレッチによって腱紡錘(腱の長さを感知するセンサー)や筋紡錘(筋肉の長さを感知するセンサー)
が伸張されることで、α運動ニューロン(筋肉を収縮させる神経)の活動が抑制され、筋収縮が弱まり、最大筋
力が低下します。
②副交感神経の影響(副交感神経優位)
→副交感神経が優位になることで、交感神経の活動が抑制され、筋収縮やパフォーマンス低下につながります。運動前に最適なストレッチ
運動前にはどんなストレッチが最適なのでしょうか?
それは「動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)」です。
動的ストレッチは、関節や筋肉を大きく動かすストレッチであり、静的ストレッチとは真逆の作用を示します。
サッカー経験者の方はブラジル体操がイメージしやすいと思います。
運動前に静的ストレッチを行うと、パフォーマンスが低下する可能性があります。競技にあわせた動的ストレッチをおこない、身体と神経をしっかりと「起こして」から本格的な運動に臨みましょう。個人に合わせたストレッチ方法やスポーツ障害予防についてお悩みがあれば、是非リハビリテーション科までご相談ください。
理学療法士 谷口侑希
監修 茂澤幸右 (茂澤メディカルクリニック南千住 院長)