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ブログ2025/07/25
急性外傷の応急処置について
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは。
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の福岡です。
以前、急性外傷の応急処置として「RICE処置」や「POLICE処置」という
お伝えしましたが、今回は各外傷別にお伝えしたいと思います。①切り傷・擦り傷
1.傷口を水道水で洗い流し、異物や汚れを取り除く。
2.清潔なガーゼやハンカチなどを直接傷口に当てて、指や手のひらで圧迫して
止血する。
※₁出血がひどい場合は、傷口より心臓に近い動脈(脈を感じるところ)
を強く圧迫し、すぐに医療機関へ
※₂患部が手足であれば、心臓より高い位置を保つと止血しやすいです。
3.止血後、傷口より大きめに切ったラップやガーゼを傷口に当て
テープで密封する。(あれば白色ワセリンを塗る)
※脱脂綿やティッシュペーパーは、傷口に繊維が残るので避けましょう。②やけど
1.すぐに水道水で10~20分程、痛みが和らぐまで冷やす。
※₁患部が衣類に覆われている場合は、無理に脱がそうとせず着衣ごと冷やす
※₂氷や冷却パックを使用するとかえって悪化する場合がある
2.水ぶくれが出来た場合は、つぶさずに絆創膏やガーゼで保護する。
※水ぶくれが破れると細菌感染のリスクが高まる
3.以下の症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。
・広範囲のやけど
・やけどしたのに痛みを感じない
・水ぶくれがある(水ぶくれが破れてしまった)
・顔や関節のやけど
・低温やけど(カイロや湯たんぽなどに長時間接触)
・溶剤などによる化学やけど③骨折・脱臼
1.自分で患部を動かそうとせずに、利用できそうな材料
(副木・雑誌・タオル・衣類など)で患部を固定する。
2.患部を氷で冷やす。
※手や腕の怪我の場合、指輪をしていたら外しておく
3.速やかに医療機関を受診する。④打撲・捻挫
1.患部を氷で冷やし安静にする。
※保冷剤を直接皮膚に当てると凍傷を起こすことがあります。
2.腫れ,痛みが強い場合は早めに医療機関を受診する。当院では薬物療法、物理療法、運動療法等により、痛みの改善や生活
の質の向上を図っています。腰、肩、膝、足などお体の痛みで
お困りでしたら当院へご相談ください。リハビリテーション科 福岡
監修:茂澤幸右(茂澤メディカルクリニック南千住院長)